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岩波書店編集部『私の戦後80年、そしてこれからのために』

100歳から19歳まで、戦場体験者から戦後生まれ、政治家から芸術家までの44名が、それぞれ戦後80年をテーマに綴る。体験の有無に関係なく、あの戦争の存在の途方もない大きさが伝わる。それぞれの問題意識があり、それを言葉にする。「責任の所在が不明確な時にはしばしば精神論に引きずられがちです」(石破茂)。「我々自身が「象徴」について、ひいては天皇制そのものについて深く考えてこなかったことの帰結と言える」(原武史)。「「戦後」とは、植民地支配を省み、戦争や虐殺を引き起こす差別の根絶に取り組んでこそ用いることができる言葉ではないだろうか」(安田菜津紀)。「「戦後」というときの「戦争」について、日本ではアメリカに負けたという意識は強いのですが、中国・アジアに負けたとは思っていません」(山岸涼子)。「日本人は「大和魂は一歩も引けを取らなかったが米国の物量にねじ伏せられた」と総括した」(寺島実郎)。

岩波書店編集部、2025、『私の戦後80年、そしてこれからのために』、岩波書店。

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