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映画『きょうのできごと a day on the planet』

柴崎友香の同名小説を原作にした映画。公開当時、小説を読んでいたが映画を観ようとは思わなかった。基本的に小説の世界観が映像で固定化されてしまうことを好まないからだ。今回映画を観る前にこの小説を20年以上ぶりに読み返した。同じ時間、同じ空間を共有した若者5人、それぞれが主人公となる章で紡がれ、「なんでもないできごと」が立体的に浮かびあがる。思ってた以上に実験的で技巧的な小説だったんだと気づく。映画は小説のセリフをそのまま使って原作の雰囲気は維持されていた。そこに映画独自の2つのエピソード「特別なできごと」が挿し込まれていて、主人公たちの「なんでもないできごと」と対照的かつ対称的(シンメトリー)に描かれる。原作とは別物だが、思っていたよりもよくできた映画だった。


監督:行定勲、2004、『きょうのできごと a day on the planet』
映画視聴日:2026年5月22日
映画館:新文芸坐

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