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大川史織『なぜ戦争をえがくのか──戦争を知らない表現者たちの歴史実践──』

戦争体験者ではない表現者たちへのインタビュー集。写真、絵画、マンガ、音楽、彫刻、映像などそれぞれの方法で戦争に向き合い、作品を形にする。当事者にしかわからない体験を当事者でない者が語り継ごうとするとき、どんな表現が可能なのか。様々な葛藤の中で考える行為、そのことが歴史を引き受けることなのかも知れない。彫刻家小田原のどかが長崎の平和祈念像について語った言葉に唸る。「平和祈念像を作った北村西望たちは、戦争中に戦意高揚のモニュメントを作り、戦後はほとんど反省せずに平和をうたった彫刻の制作を続けることができた」「だからといって、平和祈念像を撤去してしまおうという意見にも私は反対です」「平和祈念像があることによって、どうして平和祈念像は機能しないのか。平和祈念像がある長崎とは何なのかを話し合うための検証材料になる」(大川 2021、234)。

大川史織、2021、『なぜ戦争をえがくのか──戦争を知らない表現者たちの歴史実践──』、みずき書林。

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