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映画『太陽を盗んだ男』

原子力発電所からプルトニウムを盗み、自宅で原子爆弾を密造する中学教師。この爆弾を盾に政府を脅迫するが、要求はナイター中継の延長とストーンズ来日、という滑稽さ。原子爆弾を扱ってはいるが、社会的なメッセージ性は薄く、エンターテインメント性が強い作品。犯人が追いつめられて大勢が決した後、ラストまでがずるずると間延びした印象。原子力発電所→原子爆弾→世界の破滅。単純な回路だが、このことは時代を経ても変わらない。当時の観客がこの映画をどう観たのかは分からないが、日本全体が核の平和利用を信じて疑わず、原子力発電所建設に邁進していた時代にこんな映画が作られていた意味は小さくないだろう。


監督:長谷川和彦、1979、『太陽を盗んだ男』
映画視聴日:2026年4月3日
映画館:新文芸坐

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