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自分の母語は何なのか、自分にとって言葉とは何なのか、時に煩悶し、考え続けてきた台湾生まれ、日本語育ちの筆者。読みすすめると、「国語」というものの傲慢さ、支配性との分かち難い関係を意識せざるを得ない。「戦前は日本統治下のもと、「日本国民」とされていたひとたち──主に、朝鮮半島や台湾のひとびと──は、日本国籍を「喪失」することになった」(温 2018、52)。「戦時中、日本人になりなさい、日本人を目指しなさい、と教えられていた台湾人たちは、戦争が終わったとたん、日本から切り離された」(温 2018、114)。その過程で「国語」が強制され、そして奪われる。「言語教育は常に日本の植民地文化政策の中心にあった」(温 2018、196)。
温又柔、2018、『台湾生まれ 日本語育ち』、白水社。

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