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映画『トニー滝谷』

映画『帝銀事件 死刑囚』、『日本の熱い日々 謀殺・下山事件』

1948年の帝銀事件と1949年の下山事件。戦後間もない時期におこったこの2つの事件は蠱惑的だ。真相は未だ解明を見ず、謎が謎を呼ぶ。全く種類の異なる事件だが、共通するのはGHQの深い関与が疑われる点だ。この2つの映画は、おそらく20年ほど前に同じ新文芸坐で観たと記憶している。帝銀事件の現場は椎名町の長崎神社のすぐ近く。あの付近を通る度にこの事件の事を想像する。映画は731部隊にいた人物が犯人だと匂わせる。同時にそれは平沢死刑囚が犯人ではないということを意味する。自白の強要と偏重。警察の体質は80年近く経った今も少しも変わっていない。下山事件の映画の方は、後半を全く覚えていなかった。熊井啓の推測による展開になっていたが、当時の時代背景と残された証拠の数々を考えると違和感はない。労働争議の抑え込み、反共、朝鮮戦争への準備など権力側とGHQのG2の関与無しにこの事件は成し得ない。映画としては、下山総裁の殺害前日朝の日本橋三越前までのシーンがなぜ無いのか疑問に思った。当時としては自明の事だったのかも知れないが。



監督:熊井啓、1964、『帝銀事件 死刑囚』
監督:熊井啓、1981、『日本の熱い日々 謀殺・下山事件』
映画視聴日:2025年10月2日
映画館:新文芸坐

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