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アジア太平洋戦争の時代、その戦地と兵士を中心に描かれた様々な12編の漫画を集めた本。発表されたのは1957年から2021年と幅広い。作者も実際に戦場体験した人から戦後生まれまで様々だ。しかしどの作品も戦争の現実と人間の逞しさや醜悪さが見事に描かれている。それは決して歴史書では味わうことにできないものだ。背後にはそれぞれの作者による丹念な史実の調査があるはずだ。このような優れた作品が漫画雑誌に掲載されていたことはかなりの驚きでもあった。
山田英生、2025、『戦争と漫画──戦地の物語──』、筑摩書房。
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