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3時間を超える大作。無論、戦争映画なので戦闘シーンが何度も続く。そこに、指揮官の苦悩、政治家や軍首脳の確執、親子の愛情、兵士の友情、メロドラマまで、いろんな要素がごった煮になっていて、少々胸やけする。ラスト、明治天皇の前で号泣する乃木大将。ここで観客の多くはカタルシスに胸を揺さぶられるのかも知れない。そこで湧き上がる「感動」が、意味のない多数の死をもたらしたこの戦争の不条理を覆い隠してしまう。この映画の公開は1980年、考えてみれば日露戦争から75年後だった。歴史の出来事だが、当時の時代の空気を覚えている人がわずかには存命していたのだな、と思ったアジア太平洋戦争から80年後の今。
監督:舛田利雄、1980、『二百三高地』
映画視聴日:2025年7月30日
映画館:新文芸坐
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