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新宿から高速バスで4時間20分、路線バスで30分、そこから徒歩10分。長野県南部の山間に静かに佇む記念館。戦前戦中戦後と数奇な運命を辿った満州開拓団について、様々な資料、写真、証言が解説を交えて展示されている。長野県は、開拓団と義勇軍の人数が都道府県別で最多。これは貧しい農村が村を挙げて「分村」をおこなったことが大きい。国策として推進されたにも関わらず、国は戦中から彼らを見棄ててしまう。関東軍は敗色濃厚となった1945年5月には撤退を始めたのだ。ソ連軍が侵攻した8月、住民は逃げ惑い、寒さと飢え、襲撃、集団自決により8万人が命を落としたという。シベリア抑留された者も少なくない。中国残留孤児の帰国事業が開始したのは1980年初だった。軍は国民を守らない。満州開拓には戦争の理不尽さがすべて詰まっている。沖縄戦と瓜二つだ。
満蒙開拓平和記念館
訪問日:2025年5月22日
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