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日本語の歴史的な「できあがり方」と、その日本語がもたらす意識についての対談。武士が歴史をつくらなかったから天皇制につながった、という論は興味深い。江戸時代に武士の学問として広まった朱子学も実は、その中身は武士と何の関係もない。武士が歴史を意識することが無く、一方で実体を無くしていた天皇の朝廷を曖昧に残してしまった。「つながり方のよくわからないその後の人間たちが、「その歴史につながっているから、我々は正しい」と言えてしまう」(橋本 2017、213)。統合の象徴として天皇制が利用されたというわけだ。
橋本治・橋爪大三郎、2017、『だめだし日本語論』、太田出版。
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