最新の投稿
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
2020年の4月から6月の3か月、文筆を生業とする3人が交わした往復書簡。言うまでもなくこの期間は、新型コロナによる第1回目の緊急事態宣言が出された頃だ。早いものであれから5年が経ち、遠い過去のようにも感じる。しかしこれを読むと当時のやり場のない鬱屈と閉塞感を想起する。まるであの時、別の世界にいたかのようにも思える。「でもなんだろう。絶望していても生きられるんやなあ。絶望とは、真っ黒にべったり塗られて息の詰まるような世界のイメージだったのですが、存外塗り残しがあるものなのかもしれません」(青山 2020、31-32)。
青山ゆみこ・牟田都子・村井理子、2020、『あんぱん ジャムパン クリームパン──女三人モヤモヤ日記──』、亜紀書房。
コメント