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東京から小淵沢に移住した単身女性の、日々の暮らしの出来事を綴ったエッセイ。山村に暮らすことには憧れを抱く。住むとしたらどの辺りがいいかなと想像することもある。景色も空気も良い、そして新鮮な地の野菜も食べられるであろう。しかし、頭に思い描くのと実際に生活するのでは大違いだろう。下水道が敷かれていない。ベランダにスズメバチが巣を作る。冬は雪深くなる。家の周りにキツネやネズミがうろついていたりと、綴られることの多くは、日常の生活に起きる様々な戸惑いだ。その時々狼狽しながら、筆者は徐々に環境に慣れ親しんでいく。それでもやはり、自分には無理だな。
平野恵理子、2023、『六十一歳、免許をとって山暮らし』、亜紀書房。
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