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2000年に公開され日本でも傑作として話題となっていたイギリス映画。当時は特に惹かれることなく映画館に足を運ぶことはなかった。今般デジタルリマスター版が公開された。恵まれない少年が数々の困難に打ち克ってラストには成功を勝ちとる、観る前に想像していたとおりの、ステレオタイプのストーリーではあった。しかし自分にとってこの映画の魅力は、時代背景と細かな描写、そしてバックに流れる音楽にあった。サッチャー保守党政権下の市場原理導入と労働組合への敵視政策、貧困と格差、マッチョな価値観に覆われた社会。母と死別した例えようのない悲しみ。全編にわたって流れる T.Rex のナンバー 。そして何より、The Clash - London Calling と The Jam - Town Called Malice 。これらをよく聴いていた頃から、もう40年以上も経っているのだが変わらず胸が高鳴る。
監督:スティーヴン・ダルドリー、2000、『リトル・ダンサー』
映画視聴日:2024年10月15日
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