最新の投稿
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
日本社会で暮らした4人が直面した、数々の理不尽や困難を通じて、日本の入管行政の不当さを明らかにする。日本で罪を犯したり法律に違反した人を国籍国に帰国させるか判断することを専門としている入管が、難民保護を決定しているという行政組織のあり方に筆者は疑問を呈する。それにしても、国の機関が、たとえ現行の法律に従って動いているのだとしても、これほどまでに非人道的な対応を続けていることに疑問を持たざるを得ない。多様性が大切などと言ってはいるが、実際は人を助ける人と助けない人に選別しているのではないか。「難民保護で大切なのは、『役に立つ人だから守ってあげよう』ではなく、『危険からのがれてきた人たちの命をしっかり守ろう』です」(安田 2024、159)。
安田菜津紀、2024、『それはわたしが外国人だから?──日本の入管でおこっていること──』、ヘウレーカ。
コメント