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上越新幹線上田駅からローカル電車とバスを乗り継ぎ、最寄りの停留所から坂道を登る。木立ちの中に現れる、まるで教会のような建物。そこは、アジア太平洋戦争で戦死した画学生の遺作を展示した美術館。静謐な空間に様々な作品が並ぶ。作品の下には、作者の名前とともに戦死または戦病死した日付と場所が記されている。ただ作品そのものには戦争を表現しているものはない。父母、兄弟や配偶者など家族を描いた絵には特に心を揺さぶられる。そして遺されたこれらの絵は、若き才能たちの無念さを訴えかけてくるようだ。
遠い見知らぬ異国で死んだ画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのはあなたが遺したたった一枚の絵だ
その絵に刻きざまれたかけがえのないあなたの生命の時間だけだ
(館主窪田誠一郎の挨拶文より抜粋)
無言館
訪問日:2024年7月8日
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