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3月11日に観る映画としてこれほど相応しい作品は他にないであろう。東日本大震災による福島第一原発で発生した全電源喪失の事態と官邸を中心とした混乱を新聞記者の眼を通して描かれている。当時、日本全体を覆っていた底知れない恐怖と不安感が蘇る。劇映画としてはストーリー展開の焦点がぼやけている印象は否めない。一方で、そうした収拾のつかない、どこまでも取り散らかったままなのが、この原発事故の正体とも言える。そして13年後の日本はもうこの事故を忘却してしまったかのようになし崩しに原発再稼働がすすんでいる。それこそが最も問題ではないかと思う。
菅直人元総理本人がこの映画を観に来ていて客席にいたのには驚いた...
監督:佐藤太、2016、『太陽の蓋』
映画視聴日:2024年3月11日
映画館:アップリンク吉祥寺
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