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丸木位里・丸木俊が製作した《原爆の図》を展示している美術館。丸木夫妻は広島原爆投下の数日後に広島に入り、自らの眼で見た惨状の光景、その後に被爆者から聞き取った証言を元に《原爆の図》を制作していったという。屏風に描かれた作品群はパノラマのように広島の惨状が街全体に広がっていたことを訴えかける。原爆投下時点では軍の統制下で写真を撮ることは許されなかったであろうし、たとえ写真に撮ったとしても戦後GHQの検閲により公開することは許されなかった。故に絵という形で記録を残した価値は大きい。実際に1950年ごろからこの作品が全国各地で公開され、日本人は原爆被害がどのようなものだったのか初めて知ったのだった。
大江健三郎の『ヒロシマ・ノート』の挿絵が丸木位里・丸木俊が書いた『ピカドン』という絵本から抜粋された絵だったことも今回ここを訪れて初めて知った。
https://marukigallery.jp/
訪問日:2023年11月28日
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