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インド映画。カーストにおいて被差別民であるダリトの女性新聞記者たちのドキュメンタリー。貧困、女性への暴力、労働搾取、社会インフラの未整備などの現場に、果敢にのり込んで取材をして動画で発信する。行政が見て見ぬふりをしたり、不正に加担している姿も含め、市民に問題を知らせ実態を明らかにする。当然ながら困難の連続だが、民主主義にメディアの存在は不可欠であり、その果たす役割を全うするという理念は揺るがない。インドは現在、モディ首相によるヒンズー教至上主義に基づいた反動的で強権的な政権となっている。彼女たちがそれに屈せず社会問題を報道していく姿には心を揺さぶられる。翻って日本のメディアの現状はどうなのだろうか、考えさせられた。
監督:リントゥ・トーマス&スシュミト・ゴーシュ、2021、『燃えあがる女性記者たち』。
映画視聴日:2023年9月26日
映画館:ユーロスペース
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