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柴崎友香『週末カミング』

「戦争の加害」パネル展

横浜駅近くのかながわ県民センターで開催された「戦争の加害」パネル展に行った。期間限定のイベントとは言え「加害」に焦点を当てた展示は稀有ではないか。会場には、南京大虐殺、731部隊、従軍慰安婦、沖縄戦、朝鮮人強制連行などを資料を元に説明するパネルが並んでいた。加えて、関東大震災時の朝鮮人虐殺についての資料展示もあった。これらをみていくと、日本軍のアジアへの加害は満州事変や日中戦争の戦時下で始まったものではなく、明治政府の富国強兵、帝国主義の伸張のなかで萌芽し、拡大していったものなのだと分かる。しかもその意識は軍や政府だけでなく本土の国民にまで徐々に浸透していったようにみえる。

昨今こうした見たくない歴史を無かったことにしたり改ざんする動きが目立つようになってきている。同じ過ちを繰り返さないために歴史を学ぶことを怠ってはならないと改めて思う。



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