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柴崎友香『週末カミング』

映画『シン・ちむどんどん』

前作『劇場版 センキョナンデス』も素晴らしかったが、この『シン・ちむどんどん』も良質のドキュメンタリーだった。ダースレイダーの「ハロー民主主義!」のラップには涙が溢れた。

期せずして多くの登場人物が日本の民主主義について問いを発する。知らないことを知らないままに放置していないか、自らの頭で考えているか、主権者としての自覚はあるのか。



監督:ダースレイダー×プチ鹿島、2023、『シン・ちむどんどん』。
映画視聴日:2023年8月19日
映画館:ポレポレ東中野


観終わって、大江健三郎が『沖縄ノート』のなかで何度も発していた問いを思い出した。

日本人とはなにか、このような日本人ではないところの日本人へと自分をかえることはできないか (大江 1970、15)

未だ本土返還される前の1970年に出された本だが、その時から50年以上が経った今も問題は置き去りではないか。

大江健三郎、1970、『沖縄ノート』、岩波書店。


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