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映画『トロフィー』

朝鮮学校に通う中学生の少女が主人公。所謂在日朝鮮人の子や孫たちが日本社会に根を張って生きてきた姿、生活苦、そこにへばりついて離れない深刻な差別、映画ではそれらは後景に退き、もっぱら少女の成長物語として展開する。家族、友人となる日本人の少女、彼ら彼女らを取り巻く市井の人たち、登場するのはみな善人ばかりだ。特別大きな出来事が起きるわけでもない。だからエンディングまで心穏やかに楽しめる。ただ、彼女の心の葛藤を思う時、彼女を翻弄し縛り付けているものは何なのかを考えると、後景に退いていた状況がいかに理不尽なものかが沁みて浮き上がる。


監督:孫明雅、2026、『トロフィー』
映画視聴日:2026年7月29日
映画館:テアトル新宿

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