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映画『人間の証明』

原作の小説を読んだのは中学生の頃だった。まずは大仰なタイトル、そして章ごとに全く異なる登場人物の物語で紡がれ、最後にひとつに繋がる、そのストーリー構成に惹かれた。何より「読んでから見るか、見てから読むか」という角川映画のコマーシャルコピーに乗せられたのだ。とは言っても小説だけを読み、映画は観ないままだった。50年経って映画を観たがストーリーはほぼ記憶していた。しかしこんなにも戦争の色の濃い物語だったのかと驚いた。当時は戦後30年、まだ多くの人が戦争と戦後の混乱期の傷痕を抱えていた。50年前の中学生の自分は物語の核になる背景に全く意識が向かなかったのだ。


監督:佐藤純彌、1977、『人間の証明』
映画視聴日:2026年7月9日
映画館:角川シネマ有楽町

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