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戦争体験者やその家族、記録された資料、残された記録の断片を手繰り寄せるように現場取材を重ねたルポルタージュ。あまり語られること無く、歴史に埋もれていた事実の数々を丹念に明らかにしている。石原莞爾の発案で設立された満州の最高学府建国大学に学び満州政府の役人となり、戦後は新聞記者として活躍した人物が関わった、戦後まもなく満州から日本へ大量の阿片を密輸しようとした事件。これを彼は死の間際まで隠し通していた。GHQに情報が洩れて検挙されるが、それから間もなく巣鴨に収監されていた岸信介が釈放された。GHQとの間にどんな取引があったのか。その他、戦争に翻弄された人物たちの数奇な人生が文面からずしりと伝わってくる。「人生において「どう生きたか」ということは、おそらくそれほど重要ではない。人々の心を深く打つのは、いつの時代においても「どう生きようとしたか」という意志の方なのだ。人はそれを「生き方」と呼ぶ」(三浦 2025、223)。
三浦英之、2025、『1945最後の秘密』、集英社。

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