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映画『父と家族とわたしのこと』

絲山秋子『海の仙人・雉始雊』

宝くじが当たって会社を辞め、日本海沿いの港町に一軒家を買って一人暮らしをする男。彼が抱える過去の傷や二人の女性との関係性は読んでいて切ない。注がれる愛情に応えることのできない煩悶と葛藤。それでも孤独の豊穣を謳歌するかのような営みには憧れてしまう。厭世的であり、何よりファンタジーな味わいの物語。

絲山秋子、2023、『海の仙人・雉始雊』、河出書房新社。

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