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武器も食糧も援軍も無く、時間稼ぎの持久戦を強いられたパラオ諸島のペリリュー島。言わば日本から見棄てられた兵士たち。アニメという形式だからこそ、却って狂気に満ちた戦場のリアルが感じられた。功績係の兵士の視点で描かれる戦場は、楽園のような風景とは正反対の地獄絵図。精緻な歴史考証がされていることが映像の細部に窺うことができる。死体に群がる無数の蠅、集団自決、重症者の殺害、「生きて虜囚の辱めを受けず」の戦陣訓に囚われ投降を厳しく禁じる上官。アニメ映画でここまで兵士の地獄を描いたものは無かったのではないか。あの戦争を語り継ぐ良質な映画だった。
監督:久慈悟郎、2025、『ペリリュー──楽園のゲルニカ──』
映画視聴日:2025年12月17日
映画館:グランドシネマサンシャイン池袋

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